北京での お部屋探しについて
5、希望条件の決め方
お部屋を探す際の希望条件で最も大事なのは
・ どこに住むか(エリア)
・ どのくらいの広さが必要か(面積、間取り)
・ 予算(家賃)
・ 契約期間
の4つになります。
エリアを選定する上で一番重要な要素は「通勤・通学」です。日本の大きな都市では公共交通機関が発達していますので、比較的広いエリアから選ぶことができますが、2009年8月現在の北京はまだその域に達していません。現在開通している地下鉄の路線は2012年完成予定の半分程度、朝夕の通勤時間帯は幹線道路が慢性的に渋滞を起こし、バスの利用も非常に不便です。通勤・通学先の近くに住むのであれば徒歩圏~タクシー初乗りで到達できる範囲、通勤・通学先まで地下鉄で通えるのであれば沿線の駅徒歩圏が便利です。また、外国に住むということは、そのことひとつだけとってみても大変なことですから、本コラム「3、住居エリアと相場」のエリアから選ぶようにすれば、近くに他にも日本人が住んでいるということだけでも安心材料となります。
次に間取りについてですが、部屋の広さはあたりまえのようですが入居者構成によって決まります。一般的に同じ家賃の1LDKと2LDKなら1LDKの方がお部屋のクオリティが高くなりますので、お部屋が余らないような選択をお勧めします。ただし、中国北京はバスタブ付の物件が非常に少ないのでバスタブの関係で1人暮らしでも2LDKの方がいい場合もあります。補足しますと、中国北京には単身者向けの1R~1LDKのタイプがまだまだ足りないと感じます。「一人で食事」したり「一人で暮らす」という習慣がまだ定着していないのでしょう。しかし個人の所得水準が上がるにつれ「一人の空間」を求める動きが出て来るようになれば単身者向けの物件も増えてくるでしょう。
予算は「いくらからいくらまで」というように上限と下限を決めるとわかりやすくなります。そしてこの上限と下限の幅はあまり開きすぎるとお部屋のレベル差も大きくなり、かえって迷う原因になりますので、できるだけ狭めておきましょう。
中国では「礼金」は一般的ではありませんが、日本と同じように「敷金」はあります。敷金は家賃の1~2ヶ月分が相場になります。次に家賃ですが、家賃を毎月支払うというケースはあまりなく、3ヶ月払い、半年払いなどが一般的です。一回に支払う金額が大きくなりますので、どこまで可能なのか、あらかじめ決めておきましょう。
その他の条件としてはバスタブの有無(中国北京の部屋にはバスタブが無いのが普通であり、バスタブがついてる物件は高級マンションや広い間取りの2LDK以上の部屋がほとんどです)、日本語TV放送の視聴可否、何階に住むか(高層になるほど家賃は高くなります)、周辺環境(スーパー、飲食店、病院、公共交通機関の駅・乗り場など)なども重要です。
最後に契約期間についてですが、契約期間は基本的に1年契約を毎年更新する形態になります。1年未満の短期契約はそれに同意してくれるオーナーが少なく、1年契約に比べ家賃も非常に割高になりますのでご留意下さい。
上記の希望条件は、不動産屋にお部屋探しを依頼する際にはできるだけ詳しく伝えるようにしましょう。また、全ての希望条件を満たすお部屋というのはなかなか見つからないものですので、条件の中に優先順位をつけておくと後で後悔しない選択ができます。中国北京の住宅事情は少しずつ改善されてきていますが、日本と同様のクオリティーはまだ持ち合わせておりません。過大な期待は禁物です。










